携帯料金を安くしたいならどこを削る?プラン見直し・乗り換えの最適解

「気づけば、スマホ代だけで毎月かなりの金額になっている…」
そんなモヤモヤを抱えたまま、なんとなく今のプランを続けていませんか?
本当はもっと安くできるかもしれないのに、プランや会社が多すぎて「どこをどう見直せばいいか分からない」と手が止まってしまう方は少なくありません。しかも、家族の回線や光回線まで絡んでくると、もう一人では整理しきれないレベルになります。
このページでは、「いまのキャリアのまま見直す方法」から、「乗り換え(MNP)やサブブランド・格安SIMで大きく下げる方法」まで、順番に整理していきます。読み終えたときには、「自分はまずどこから変えればいいのか」がはっきりしている状態を目指します。
- 今の携帯料金が高くなっている原因の見つけ方
- 今のキャリアのまま携帯料金を安くしたいときの見直し方
- 大手・サブブランド・格安SIMの違いと自分に合う選び方
- 家族で携帯料金を安くしたいときの考え方
- とにかく安くしたいなどタイプ別のおすすめ節約パターン
「とりあえず格安SIMかな?」と決めつけてしまう前に、まずはこの記事で全体像を押さえてから、自分に合った“無理のない節約ルート”を一緒に探していきましょう。
目 次
携帯料金を安くしたい人がまず確認すべきこと
携帯料金を安くしたいと思ったら、いきなり乗り換え先を探すのではなく、まずは今の契約内容を整理することが大事です。今どれだけ使っていて、何にお金を払っているのかを把握できれば、どこを見直せばいいかがはっきりします。
最初のステップでしっかり状況を整理しておくと、あとからプラン変更や乗り換えをしても「結局あまり安くならなかった」という失敗を防ぎやすくなります。携帯料金を安くしたいなら、まずは現状を数字で見える化するところから始めましょう。
今の携帯料金・データ量・通話量・オプションを整理する
はじめに、毎月の請求内容をできるだけ具体的に書き出してみましょう。紙の請求書でも、マイページの明細画面でもかまいません。「何にいくら払っているか」を分解するのがポイントです。
整理するときは、次のような項目に分けてチェックします。
- 基本料金:データ通信・通話を含むメインの料金
- データ量:1か月に使えるギガ数と、実際に使っているギガ数
- 通話量:通話時間の合計・通話料の合計
- オプション料金:動画・音楽・保証・留守電など
- 割引額:家族割やセット割などの合計
特に、データ量と通話量は「契約している量」と「実際に使っている量」のギャップを確認します。毎月ほとんどギガを余らせているのに大きなプランを契約している場合、プランを下げるだけで節約できる余地があります。
また、オプションは一度入ったまま見直していないケースが多く、使っていないのに料金だけ引き落とされていることもあります。覚えのないオプションや、ほとんど使っていないサービスがないかを、このタイミングで洗い出しましょう。
最後に、「スマホ本体の分割代が含まれているかどうか」も確認しておくと、乗り換えや機種変更を検討するときに役立ちます。
一人分か家族全体か、節約したい金額の目安を決める
次に、「どれくらい安くしたいのか」の目安を決めます。ここを曖昧にしたまま動き始めると、手間をかけた割に節約効果が小さく感じてしまうことがあります。
まずは次のようなイメージで、ざっくりとゴールを決めてみてください。
- 自分のスマホだけで毎月1,000〜2,000円くらい安くしたい
- 家族全体で毎月5,000円前後は下げたい
- 多少手間がかかってもいいので、できるだけ大きく節約したい
一人で使っている場合と、家族で複数回線をまとめている場合では、見直し方も優先順位も変わってきます。例えば、家族全体で回線数が多いご家庭なら、一人あたり500円の削減でも合計では大きな金額になります。
この段階で「誰の回線を対象にするか」「どのくらい下げられたら満足か」を共有しておくと、あとでプランを比較するときに判断しやすくなります。
自分たちだけで整理してみて、「数字を見てもいまいちピンとこない」「この内容でどれくらい安くできるのか知りたい」と感じたら、プロに相談してみるのもおすすめです。今の契約内容を伝えるだけで、どこを見直すと効果が出やすいかを一緒に整理できます。
そんなときは、ソフトバンクへの乗り換えや料金見直しに強いモバシティに相談してみてください。
今のキャリアのまま携帯料金を安くしたいときの見直し方法
携帯料金を安くしたいからといって、必ずしも乗り換えが正解とは限りません。まずは「今のキャリアのまま、どこまで下げられるか」を確認しておくと、無駄な手間をかけずに済むことも多いです。
ここでは、今のキャリアを使い続けながら見直すと効果が出やすいポイントを、データ容量・通話・オプションの3つに分けて整理します。
- データ容量:契約ギガと実際の利用ギガの差をチェックする
- 通話:どれくらい電話をしているか、アプリ通話も含めて整理する
- オプション:本当に使っているオプションだけに絞り込む
データ容量と料金プランを見直してムダなギガを減らす
毎月のデータ容量が大きめのプランになっているのに、実際にはそこまで使っていない場合、プランを1段階下げるだけで料金を抑えられる可能性があります。まずは直近3か月分のデータ利用量を、キャリアのマイページやアプリで確認してみましょう。
おおまかな目安としては、次のように考えると分かりやすくなります。
| 契約しているプラン | 実際の利用状況 | 見直しの考え方 |
| 大容量(20GB以上など) | 毎月10GB未満 | 中容量プランに下げられないか検討 |
| 中容量(5〜20GB程度) | 毎月5GB未満 | 小容量プランでも足りるか確認 |
| 小容量(〜5GB程度) | 毎月ギリギリで不足しがち | 容量不足で追加購入していないか要注意 |
特に、足りなくなってから毎回ギガを追加購入している場合は、最初から1つ上のプランにしておいた方が安くなることもあります。毎月の利用傾向を見て、「常に余っているのか」「毎回ギリギリなのか」を把握することが大事です。
また、自宅にWi-Fi環境がある方は、自宅ではWi-Fiを使う前提で、外出時に足りるギガ数を基準に考えると、より無駄の少ないプランを選びやすくなります。
通話オプションやかけ放題の要不要を見直す
次に見直したいのが通話まわりです。かけ放題オプションをつけているのに、実はほとんど電話をしていない人も少なくありません。逆に、仕事で通話が多いのに通話オプションを付けておらず、毎月の通話料が高くなっているケースもあります。
まずは、直近の明細から次のポイントを確認してみてください。
- 1か月の通話時間(合計で何分くらい話しているか)
- 通話料の合計(数百円か、1,000円を超えているか)
- 通話のパターン(短い電話が多いか、長電話が多いか)
目安としては、次のように考えると判断しやすいです。
- 通話料が毎月ほぼ0〜数百円:かけ放題は不要な場合が多い
- 通話料が1,000円を超える月が続いている:5分かけ放題などの検討余地あり
- 仕事や家族との長電話が多い:完全かけ放題を含めて比較した方が安心
最近は、LINE通話などのアプリ通話をメインにして、通常の電話は最低限に抑える人も増えています。この場合、データ通信をしっかり確保して通話オプションを削るという選び方もあります。
自分の通話スタイルに合っていないオプションを外すだけでも、毎月数百円〜千円程度の節約につながることがあります。
使っていない有料オプション・コンテンツを整理する
最後に、見落としやすいのが有料オプションやコンテンツサービスです。動画配信・音楽配信・雑誌読み放題・クラウド・端末保証など、契約時にセットで付けたままになっているオプションがないかをチェックしましょう。
一度、マイページや請求書から「オプションサービス一覧」を開き、次のように分類してみてください。
- 毎日〜週に数回使っている:残してよいサービス
- 月に1回使うかどうか:本当に必要か検討するサービス
- ほとんど使っていない・存在を忘れていた:解約候補のサービス
特に、複数のサービスで似たような機能にお金を払っているケースには注意が必要です。例えば、クラウドストレージをキャリアと別サービスで二重に契約している、動画配信サービスをいくつも登録している、といった状態です。
整理のポイントは、次の2つです。
- 「これがないと困る」サービスだけを残す
- 同じ用途のサービスは、どれか1つに絞る
これだけでも、1サービスあたり数百円の固定費がいくつか外れて、合計すると毎月1,000〜2,000円程度の節約になることもあります。
「どれを解約していいのか分からない」「解約方法が分かりづらい」と感じたときは、ショップやサポート窓口で相談するのも一つの方法です。ソフトバンクで見直しを考えている場合は、モバシティに相談いただければ、今の契約内容を一緒に確認しながら不要なオプションを洗い出すお手伝いも可能です。
Wi-Fi活用で携帯料金を安くしたいときのギガ節約方法
携帯料金を安くしたいなら、まずは「モバイル回線のギガを減らして、Wi-Fiに逃がす」ことを意識するのが近道です。とくに動画やアプリのダウンロードなど、データ量が多い使い方はWi-Fiに集約すると効果が出やすくなります。
ここでは、自宅のWi-Fi環境づくりとスマホ設定、外出時の使い方という3つの視点から、ムダなギガを減らすコツをまとめます。
自宅のWi-Fi・光回線を整えて自宅ギガを抑える
自宅にいる時間が長い方ほど、自宅での通信をWi-Fiに寄せるだけでギガ消費を大きく減らせる可能性があります。まずは「そもそも自宅にインターネット回線があるか」「Wi-Fiが使える状態になっているか」を確認しましょう。
自宅の環境づくりは、次の順番で考えると整理しやすくなります。
- インターネット回線:光回線やホームルーターを契約しているか確認する
- Wi-Fiルーター:Wi-Fiが飛ぶ機器があり、正しく設置されているか確認する
- スマホの接続:自宅では必ずWi-Fiに接続されるよう設定しておく
自宅に回線はあるのに、有線接続だけでWi-Fiが使えるようになっていないケースもあります。その場合は、Wi-Fiルーターを用意しないとスマホはモバイル回線のままになってしまいます。
いったん環境が整えば、あとは「家にいる間は常にWi-Fiにつながっている状態」を維持することが大切です。自宅で動画やSNS、アプリのアップデートなどを行うときは、モバイル通信ではなくWi-Fiマークが表示されているかをときどき確認する習慣をつけると安心です。
スマホ設定を見直してバックグラウンド通信を減らす
Wi-Fi環境を用意しても、スマホの設定しだいではバックグラウンド通信でモバイル回線のギガが消費され続けることがあります。アプリの自動更新やクラウドへの自動バックアップなどが代表的な例です。
まずは、モバイル通信で動かさなくても良いものを切り分けましょう。
- アプリの自動アップデート:Wi-Fi接続時のみに制限する
- 写真・動画の自動バックアップ:自宅Wi-Fiでのみ実行する設定にする
- バックグラウンド更新:常に最新でなくてよいアプリはオフにする
多くのスマホでは、アプリごとに「モバイル通信の許可/禁止」を細かく設定できます。ギガを多く使いそうなアプリほど、Wi-Fiのときだけ通信する設定にしておくと安心です。
また、OSのアップデートや大容量アプリのダウンロード・インストールは、必ずWi-Fi接続を確認してから行うようにしましょう。一度のアップデートでまとまったギガを使うこともあるため、ここを意識するだけでもムダな消費を抑えられます。
外出時の動画視聴やアプリ利用でギガを節約するコツ
外出中はどうしてもモバイル通信に頼る場面が増えますが、ちょっとした工夫でギガ消費を抑えることができます。とくに動画や音楽のストリーミングは、設定しだいで使うデータ量が大きく変わります。
外出時は、次のような使い方を意識してみてください。
- 動画の画質設定を下げる:外では中画質・低画質にして視聴する
- Wi-Fi環境で事前ダウンロード:自宅やカフェのWi-Fiで動画・音楽を保存しておく
- 自動再生をオフにする:SNSや動画アプリの自動再生を止めてムダな再生を防ぐ
また、街中の無料Wi-Fiを使う場合は、セキュリティが十分とは限らない点にも注意が必要です。ログインが必要なサービスの利用や、パスワード入力を伴う操作は避け、閲覧やデータのダウンロードなどリスクの少ない用途に限定するのが無難です。
こうした工夫を組み合わせると、同じ使い方でもギガ消費をかなり抑えられることがあります。結果として、自分に合ったひとつ下の容量プランに変更できる可能性が高まり、携帯料金の節約につながります。
携帯料金を安くしたい人の選択肢(大手・サブブランド・格安SIM)
携帯料金を安くしたいとき、必ずしも「とにかく一番安い会社を選べばいい」というわけではありません。大手キャリア・サブブランド・格安SIMには、それぞれ強みと弱みがあり、重視したいポイントによって向き不向きが変わってきます。
ここでは、代表的な3つの選択肢の特徴と、「どんな人に向いているか」を整理していきます。
大手キャリアの特徴と携帯料金を安くしたい人に向くケース
大手キャリアは、料金だけを見ると3つの中では高めになりやすいですが、通信品質やサポート体制が安定しているのが大きな特徴です。店舗も多く、困ったときに対面で相談しやすい点も安心材料になります。
大手キャリアが持つ主な特徴は次のとおりです。
- 通信エリア・速度:山間部や地方でもつながりやすく、混雑時でも安定しやすい
- サポート:ショップやコールセンターでのサポートが手厚い
- 端末ラインナップ:最新機種や高性能モデルが選びやすい
携帯料金を安くしたい人の中でも、次のようなケースでは大手キャリアをベースに見直す方が安心です。
- 仕事で電話・通信をよく使い、回線の安定性を優先したい
- スマホの操作や設定に不慣れで、店頭サポートがあると心強い
- 最新のiPhoneやハイスペック機種を分割で購入したい
大手キャリアを使い続ける場合でも、プランの見直しや家族割・セット割の活用で、「何もしていない状態」より料金を下げられる余地は十分にあります。
サブブランドの特徴と携帯料金を安くしたい人に向くケース
サブブランドは、大手キャリアの回線を使いながら、月額料金を抑えたプランを提供しているブランドです。大手と格安SIMの中間のような位置づけで、「料金と品質のバランス」を取りたい人に選ばれています。
サブブランドの代表的な特徴は次のとおりです。
- 料金:大手より安く、格安SIMよりは少し高めの水準になりやすい
- 通信品質:大手回線を使うため、混雑時も比較的安定しやすい
- サポート:オンライン中心だが、一部店舗で相談できるブランドもある
携帯料金を安くしたい人で、次のようなイメージに近い場合はサブブランドが候補になります。
- 大手キャリアより安くしたいが、通信品質はあまり妥協したくない
- 店舗サポートは最小限でよく、基本はオンラインで手続きできれば十分
- 動画視聴やSNSなどデータ通信は多めだが、極端な使い方はしていない
大手キャリアからサブブランドに切り替えるだけでも、使い方が変わらないまま毎月の料金を抑えられるケースがあります。今のキャリアのサブブランドを選べば、回線品質のイメージもつかみやすい点がメリットです。
格安SIMの特徴と携帯料金を安くしたい人に向くケース
格安SIMは、3つの選択肢の中でもっとも月額料金を抑えやすい選択肢です。そのぶん、通信速度やサポートの面では、大手やサブブランドよりも割り切りが必要になる場面もあります。
主な特徴は次のとおりです。
- 料金:小容量プランであれば、月1,000円台〜といった水準も選びやすい
- 通信品質:混雑時間帯は速度が落ちやすい場合がある
- サポート:オンライン中心で、店舗が少ない事業者も多い
格安SIMは、次のような人に向いています。
- 通話は少なめで、主にデータ通信が中心
- 月のデータ利用量が少なく、小さいプランでも足りる
- 基本的な設定やトラブル対応を自分で調べて対応できる
一方で、仕事で常に安定した通信が必要な人や、対面サポートがないと不安な人には向かない場合もあります。携帯料金を大きく下げたい人にとって有力な選択肢ですが、料金だけで決めず、自分の使い方との相性を冷静に見て選ぶことが大切です。
| 月額料金の傾向 | 通信品質・サポート | |
| 大手キャリア | 3つの中では高め | 最も安定・店舗サポートが充実 |
| サブブランド | 中くらい(大手より安い) | 品質と料金のバランスが取りやすい |
| 格安SIM | もっとも安くしやすい | 混雑時の速度やサポートは要確認 |
「サブブランドだけでなく、格安SIMも含めて比較したい」という場合は、格安SIM10社をまとめて比較した記事もあわせてご覧ください。料金だけでなく通信速度や口コミも踏まえて、どのサービスが自分の使い方に近いかをチェックできます。
乗り換え(MNP)で携帯料金を安くしたいときの手順と注意点
携帯料金をしっかり下げたい人にとって、乗り換え(MNP)は大きな選択肢です。ただし、なんとなく勢いで乗り換えてしまうと、思ったほど安くならなかったり、予想外の費用がかかったりすることもあります。
ここでは、MNPで失敗しないために、事前に確認しておきたいポイントと、乗り換えの基本的な流れを整理します。
乗り換え前に確認しておきたい契約期間や違約金
まずは、今契約している回線の「縛り」がないかを確認しましょう。契約期間・端末残債・各種割引の条件によって、乗り換えのタイミングで費用が変わることがあります。
確認したい主な項目は次のとおりです。
- 契約期間:更新月があるのか、いつまでか
- 違約金:途中解約で請求される可能性があるか
- 端末の残債:本体代の分割払いが残っているか
- 各種割引:家族割やセット割が解約でどう変わるか
これらは、キャリアのマイページや請求書、契約書面から確認できます。もし分かりにくい場合は、サポート窓口で「乗り換えを検討しているので、解約時にどんな費用がかかるか知りたい」と相談すると、必要な情報をまとめて教えてもらえます。
特に注意したいのは、端末の残債があるまま乗り換えるケースです。端末代の支払いだけがしばらく残ることもあるため、「今の回線をそのまま解約してよいか」「分割払いをどうするか」を事前に確認しておきましょう。
乗り換え先と料金プランを絞り込む手順
次に、どこに乗り換えるかを決めます。漠然と探し始めると比較が大変なので、「自分の使い方」と「重視したい条件」から候補を絞り込むのがおすすめです。
乗り換え先を選ぶときは、次のステップで考えると整理しやすくなります。
- ① 現在の利用状況を整理する:データ量・通話量・家族回線の有無を把握する
- ② 優先順位を決める:料金・通信品質・サポート・端末など何を重視するか考える
- ③ 2〜3社に候補を絞る:大手・サブブランド・格安SIMの中から条件に合うところをピックアップする
候補を絞るときは、公式サイトの料金シミュレーターや料金表を使って、「今と同じ使い方をした場合の月額イメージ」を確認しておくとイメージしやすくなります。
また、家族で回線をまとめる場合は、一人ひとり別の会社にバラバラに乗り換えてしまうと、家族割が使えなくなることもあります。世帯全体で見たときにどの組み合わせが一番得か、まとめて考えるのがおすすめです。
MNPの申し込みから開通までの流れと費用の注意点
乗り換え先とプランの候補が決まったら、実際の手続きに進みます。MNPの大まかな流れは、どのキャリアでも似ています。
- 現在のキャリアでMNP予約番号を取得する
- 乗り換え先で新規契約(MNP)を申し込む
- SIMカードや端末が届いたら、開通手続きを行う
- 開通後、不要になった端末・オプションを整理する
このとき、費用面で意識しておきたいのは次のポイントです。
- 事務手数料:新規契約時にかかる事務手数料
- 現在の回線の解約関連費用:違約金や端末残債など
- 初月の料金の扱い:日割りかどうか、重複期間がないか
これらの金額や条件は、必ず各社の公式サイトや利用規約で最新の情報を確認してください。キャンペーンなどで一時的に条件が変わる場合もあるため、「いつ申し込むか」によって負担が変わるケースもあります。
MNPの流れや費用のイメージがつかみにくいときは、オンラインショップや乗り換え相談窓口で、今の契約内容を伝えたうえで「どのくらい安くなるか」「初期費用はいくらかかりそうか」を一緒に試算してもらうと安心です。
携帯乗り換えの手順や注意点を詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてチェックしてみてください。
家族で携帯料金を安くしたいときの見直しのコツ
家族で複数の回線を使っている場合は、一人分だけを見るよりも、「世帯全体でいくら払っているか」から整理するのがおすすめです。家族割やデータシェア、光回線とのセット割を組み合わせると、何もしていない状態より月に数千円~1万円以上安くできるケースもあります。
ここでは、家族割・データシェア・セット割の考え方と、家族それぞれの使い方に合わせたプランの分担について、具体例も交えて整理します。
家族割・データシェア・複数回線割引の考え方
家族で同じキャリアを利用している場合、家族割や複数回線割引が適用されていることが多くあります。まずは、「誰の回線が家族グループに入っているか」「何回線分の割引が効いているか」を確認しましょう。
考え方のポイントは次のとおりです。
- 回線数:家族で何回線まとめているかを把握する
- 割引条件:対象プラン・回線数・加入条件に制限がないか確認する
- 代表回線:誰を基準に家族グループが組まれているかを把握する
たとえばソフトバンクのデータ容量大きめプラン「メリハリ無制限+」の場合、基本料は7,425円/月(税込)ですが、新みんな家族割(3回線以上)・おうち割 光セット・PayPayカード割を組み合わせると、1人あたり4,928円/月(税込)まで下げられる例が公式サイトで示されています(2025年時点)。
4人家族で同じ条件なら、通常は約29,700円/月のところが約19,700円/月になり、世帯全体で毎月約1万円の差になるイメージです。もちろん実際の金額は通話オプションや端末代で変わりますが、「回線をまとめて条件を満たすとここまで差が出る」という感覚は持っておくと判断しやすくなります。
また、家族でデータを分け合う「データシェア」や「家族で容量をまとめるプラン」を使っている場合、一人ひとりがどれくらいギガを使っているかを確認しておくことが大切です。ほとんど使っていない人の分まで大容量を契約していると、結果的に割高になることもあります。
- よく使う人:不足しないように、やや余裕を持たせた容量にする
- あまり使わない人:小さい容量にして、家族全体のコストを抑える
- タブレットや子どもの回線:本当に必要な台数か、解約候補がないかを見直す
一度、「家族全員の回線数」「それぞれの利用量」「適用されている割引」を一覧にしてみると、どこを整理すべきかが見えやすくなります。
光回線や電気とのセット割で世帯全体の支出を下げる
携帯料金だけでなく、自宅インターネットや電気料金とのセット割を使うと、世帯全体の固定費をまとめて下げられる場合があります。すでに光回線や電気を契約しているなら、「今の携帯キャリアとの組み合わせで割引があるか」を確認してみましょう。
整理するときの基本ポイントは次のとおりです。
- 光回線の契約先:どの会社・サービスを使っているか
- 電気の契約先:携帯キャリアと同じグループかどうか
- セット割の対象回線数:家族のうち何回線まで割引対象になるか
ソフトバンクの「おうち割 光セット」では、対象のスマホ料金プラン1回線あたり毎月1,100円(税込)の割引が設定されているケースが多く(メリハリ無制限+など)、ワイモバイルの新料金プラン「シンプル3 S/M/L」でも、おうち割 光セット(A)とPayPayカード ゴールドを組み合わせると、S:858円、M:1,958円、L:3,058円/月(税込)の水準まで下げられる例が公式に紹介されています(2025年時点)。
4回線すべてでこうしたセット割の条件を満たせば、携帯側だけで月9,000円前後の割引になるイメージです。
- すでに対象サービスを使っている:追加費用なしでセット割が使えるか確認する
- これから乗り換える:携帯+光回線+電気をまとめたときの総額で比較する
セット割は「スマホだけ見れば安いが、光回線の条件が重くなる」ケースもあります。携帯・光回線・電気代を合計した“世帯の通信+エネルギー費”として、トータルで得かどうかを判断するのがポイントです。
「おうち割 光セット」でどれくらい安くなるのか、条件が複雑でわかりづらい…という方も多いと思います。具体的な割引額の例や適用条件を整理した解説記事がありますので、光回線とのセット利用を検討している方はこちらもチェックしてみてください。
家族それぞれの使い方に合わせたプランの役割分担
家族全員が同じプランを選ぶ必要はありません。むしろ、一人ひとりの使い方に合わせて役割を分けることで、ムダなくバランスよく節約できます。
代表的なイメージを整理すると、次のようになります。
| 家族のタイプ | 使い方の傾向 | プランの役割イメージ |
| 親(メイン契約者) | 通話・連絡が多い | 通話オプションを厚めにして家族の連絡の軸にする |
| 子ども(学生など) | 動画・SNS・ゲームが中心 | データ容量を多めにしつつ、使い過ぎに注意 |
| タブレット・サブ端末 | 自宅中心の利用 | 小容量・データ専用などでコストを抑える |
さらに、金額イメージが湧きやすいように、家族3人の例を簡単に示します(2025年時点・端末代や細かな割引条件は公式サイト記載の前提)。
| 家族 | 想定プラン | 月額イメージ |
| 親 | ソフトバンク「メリハリ無制限+」 新みんな家族割+おうち割 光セット+PayPayカード割適用 |
約4,928円/月 |
| 社会人の子 | ワイモバイル「シンプル3 M」30GB おうち割 光セット(A)+PayPayカード ゴールド適用時 |
約1,958円/月 |
| 大学生の子 | LINEMO「ベストプラン(~3GB)」 | 990円/月 |
この組み合わせだと、3回線合計で月およそ7,900円前後のイメージになります(通話料や端末代は別)。一方、全員が大容量の大手キャリアプランを個別に契約していると、3人で2万円台になっていてもおかしくありません。
- よく電話をする人:通話オプションを厚めにしてデータはほどほどに
- ギガをよく使う人:データ容量を確保しつつ通話オプションは必要最低限に
- ほとんど使わない人:小容量・安価なオンライン専用プランなども検討する
こうした役割分担を前提に、家族割やセット割と組み合わせることで、「全員がなんとなく大きめのプランで割高になっている状態」を避けやすくなります。まずは「いま合計いくら払っているか」「プランを役割分担したらどう変わるか」を、具体的な金額ベースでシミュレーションしてみるのがおすすめです。
タイプ別|携帯料金を安くしたい人のおすすめ節約方法
ここまでの内容を読んで、「結局、自分は何をどう見直せばいいのか」に迷う方も多いと思います。そこで最後に、よくある3つのタイプ別に、現実的な節約パターンを整理します。
「手間をかけずに少し安くする」「とにかく最安に寄せる」「仕事で使うので品質も重視する」のうち、いちばん近いタイプをイメージしながら読んでみてください。
手間をかけずにスマホ料金を少しだけ安くしたい人
「キャリアも番号もそのまま、でも毎月あと数千円だけ下げたい」という人は、今のキャリアのまま“割引とオプション”だけ整えるのが現実的です。大きな乗り換えより、一度の手続きでじわっと効いてくる節約イメージです。
ソフトバンクの例で見ると、メリハリ無制限+の基本料は7,425円/月(税込)ですが、新みんな家族割(3回線以上)・おうち割 光セット・PayPayカード割を満たすと、1人あたり4,928円/月(税込)まで下がる公式試算があります。割引だけで月およそ2,500円弱の差です。
さらに、使っていない有料オプションを見直すと「もうひと押し」できます。
- 家族割・セット割を確認する:家族3回線以上+光回線+PayPayカード支払いで、ソフトバンクなら毎月約2,500円の割引が入るケースがあります
- 使っていない有料オプションを解約:たとえば「留守番電話プラス」330円/月や「iPhone基本パック」550円/月など、2つ外すだけで月880円の削減になります
- データ量が少ない月が続いていないかチェック:毎月2〜3GB程度しか使っていないなら、同じキャリア内で小さめプランへの変更も検討候補です
このタイプのゴールは、「大きく環境を変えずに、合計で月1,000〜3,000円くらいの固定費を削る」イメージです。My SoftBankなどのアプリで10〜15分見直すだけでも、翌月からの支払いが変わってきます。
とにかく最安を目指して大きく携帯料金を安くしたい人
「多少の手間はかかってもいいから、とにかく安くしたい」という人は、大手キャリアの大容量プランから、オンライン専用プランやサブブランドへの乗り換えが有力です。とくに、Wi-Fi中心で月3〜10GB前後に収まっている人は、大きく下げやすいタイプです。
ソフトバンク系列だけで比較しても、次のような差があります(いずれも2025年時点の公式情報をもとにした一例です)。
| 現状のイメージ | 見直し先の例 | 月額イメージ(税込) | 差額の目安 |
| ソフトバンク メリハリ無制限+(基本料) |
LINEMO ベストプラン(~3GB) | 7,425円 → 990円 | 約6,400円/月ダウン |
| ソフトバンク メリハリ無制限+(基本料) |
ワイモバイル シンプル3 M +各種割引 |
7,425円 → 1,958円 | 約5,500円/月ダウン |
※LINEMOベストプラン:3GB以下 990円/月・3GB超〜10GB以下 2,090円/月(税込)。
※ワイモバイル シンプル3 M:基本料4,158円/月から、PayPayカード ゴールドとおうち割 光セット(A)を組み合わせると1,958円/月(税込)になるケースがあります。
「最安を目指す」タイプの人がやるべきことは、次の3つです。
- 自分のデータ利用量を正確に見る:直近3カ月のギガ使用量が3〜10GBに収まっていれば、LINEMOベストプランなどのオンライン専用プランが候補になります
- 通話スタイルを決める:電話が少なければ通話従量制(22円/30秒)のまま、よくかけるなら5分・10分かけ放題オプションを追加します
- 手続きはオンライン完結を前提に:店舗サポートより料金を優先し、申込〜初期設定を自分でやる前提で検討すると選択肢が広がります
このタイプは、「キャリアをまたいだ乗り換え」と「オンライン専用ブランドの活用」が鍵です。条件が合えば、1回線で月5,000〜6,000円レベルの削減も十分現実的です。
仕事で使うので通信品質も保ちながら節約したい人
「仕事の電話やオンライン会議で使うから、極端な節約は怖い」という人は、大手キャリアまたはサブブランド(ワイモバイル)を軸に、プランだけをスリムにするのがおすすめです。サポートや通信品質を維持しながらも、無制限プランから見直すだけで月数千円は下げられるケースがあります。
たとえば、外出が多く20〜30GB程度使う人なら、次のような組み合わせが考えられます。
| パターン | 月額イメージ(税込) | ポイント |
| ソフトバンクのまま見直し | メリハリ無制限+ +各種割引で 1人あたり4,928円/月 |
通信品質とサポートはそのまま、割引フル活用で節約 |
| ワイモバイルに変更 | シンプル3 M +各種割引で 1,958円/月 |
SoftBank回線+店舗サポートを保ちつつ月2,000円前後に |
この2つを比べると、同じソフトバンク回線グループ内でも、4,928円 → 1,958円/月で約3,000円の差が出ます(いずれも割引条件を満たした場合の一例)。
仕事で使う人向けのチェックポイントは次のとおりです。
- 通信品質とサポートの優先度:オンライン専用ブランドではなく、店舗サポートのあるSoftBank/ワイモバイルを優先するかどうかを決める
- 月のデータ量:20〜30GB程度なら、無制限ではなく大容量プラン+Wi-Fi併用で十分かを確認する
- 通話オプション:仕事の電話が多い人は、ワイモバイルの「だれとでも定額+(月880円)」など、10分かけ放題系を組み合わせる
「品質も大事だけれど、今よりは抑えたい」という人は、まずは同じグループ内(SoftBank/ワイモバイル/LINEMO)でのプラン変更と乗り換えから検討してみると、安全に節約ラインを探りやすくなります。
携帯料金を安くしたいならモバシティに相談を
ここまで読んでみて、「自分のケースだと、どのプランや会社がいいのかまでは決めきれない…」と感じた方も多いと思います。スマホ料金は、回線の組み合わせ・家族構成・光回線や電気とのセット割など、条件が絡み合うほど自分だけで最適解を出すのが難しくなります。
モバシティなら、ソフトバンクへの乗り換えや料金見直しに詳しいスタッフが、今の契約内容を一緒に確認しながら、「どこを変えるといくら安くなりそうか」を具体的に整理します。オンラインで完結できる手続きが中心なので、お店に何度も足を運ぶ必要もありません。
モバシティに相談すると、こんなサポートが受けられます。
- 料金診断:現在の請求内容をもとに、無理なく下げられるポイントを洗い出し
- プラン・ブランド比較:ソフトバンク/ワイモバイル/LINEMOの中から、あなたや家族に合う組み合わせを提案
- 乗り換え手続きサポート:MNPの流れや必要な準備を、一つひとつフォロー
「自分のケースだと、どれくらい安くなりそうかだけ知りたい」という相談でも大丈夫です。まずはプロの目線でシミュレーションしてみることで、乗り換えるかどうかも含めて冷静に判断できます。
具体的な料金イメージやキャンペーン内容を知りたい方は、下のバナーからモバシティのページをチェックしてみてください。
携帯料金を安くしたい人へのまとめ
携帯料金を安くしたいときは、「なんとなく安そうなプランを選ぶ」のではなく、今の使い方と優先したいことを整理したうえで、順番に見直していくのが一番ムダがありません。
この記事でお伝えしたポイントを、最後にシンプルにまとめます。
- まずは現状把握:毎月いくら払っていて、データ・通話・オプションをどう使っているか確認する
- 次に今のキャリア内での見直し:プラン・通話オプション・不要な有料サービスを整理する
- それでも高いと感じたら乗り換えを検討:大手・サブブランド・格安SIMの特徴を踏まえて、自分に合う方向を選ぶ
家族で回線をまとめている場合は、世帯全体の通信費・電気代を合わせて見ることで、思っている以上に大きな削減余地が見つかることもあります。
「どこから手をつければいいか分からない」「自分で調べる時間がない」というときは、一人で抱え込まずに専門店を頼るのも立派な選択肢です。あなたや家族の使い方に合った形で、無理なく続けられる節約プランを見つけていきましょう。




