携帯の「8日間（以内）キャンセル」とは？MNPのときは問題あり！

2018.07.06 2023.09.15

携帯電話の「8日間キャンセル」という制度はご存知ですか？
ケータイやスマホを購入したとき、普通は何もなければ契約のキャンセルはできませんよね。

しかし、新規契約やMNPで乗り換え先のケータイ・スマホが使えなかったらどうしますか？

以前はキャンセルすること自体が不可能でしたが、2016年5月の電気通信事業法の改正によって、一定の条件で8日間以内であれば契約のキャンセルが可能に。それが「8日間キャンセル」、会社によっては8日間以内となる制度です。

ただし、MNPのときの8日間キャンセルは要注意！
ということで今回は、携帯電話の「8日間キャンセル」とは？の説明と、MNPのときの注意点や手続き方法などご説明いたします。

目　次

携帯の「8日間キャンセル」とは？ドコモ、au、ソフトバンクの取り組み
MNP時の「8日間キャンセル」注意点と手続き方法
まとめ

携帯の「8日間キャンセル」とは？ドコモ、au、ソフトバンクの取り組み

まず、「8日間キャンセル」とは、クーリング・オフの携帯電話版といったところでしょうか。

携帯電話をショップやオンラインショップで購入したとき、

電波状況が不十分な場合（自宅、通勤先、通学先など）
商品に対する説明が不十分だった場合
法令に基づく契約書面が交付されていない場合

以上の適用条件のいずれかに該当する方は、サービス開始日または契約書面受領日のいずれか遅い方の日から、8日間以内であれば契約のキャンセルができる制度です。

また、制度自体は全ての契約で適用されるので、乗り換え（MNP）、機種変更、プラン変更でも申告すればキャンセルが可能になります。
ただし、何でもかんでもキャンセルできるはずもなく、申告内容によってはキャンセルできないケースもあります。

そこで、ドコモ、au、ソフトバンクの大手3キャリアでは、どのような取り扱いになるのか、各社の適用条件や手続き方法などをご紹介いたします。

ドコモ　「8日以内キャンセル」の適用条件と手続き方法

ドコモでは「8日以内キャンセル」と呼ばれています。

適用条件

新規でXiサービスまたはFOMAサービスを契約した方
料金プラン変更または割引サービスを申し込みした方。ただし、電波状況を理由では8日以内キャンセルはできません。

また、上記の契約と合わせて購入した端末やオプションなどの付属品も、合わせて契約解除ができます。

申告方法と申告先

手続き方法は、申告理由や契約した先で異なります。

電波状況が不十分な場合

ドコモのケータイ・スマホ：（局番なし）113
一般電話など：0120-800-000
受付時間：9:00～18:00（年中無休）
連絡すると、ドコモ側で電波改善策の提案があり、それでも改善しなければ②の「8日以内キャンセル受付センター」に連絡が必要。

説明不足や契約書面の不交付

このケースでは、新規契約した方法によって申告先が異なりますが、問い合わせは以下で受け付けています。
8日以内キャンセル受付センター
フリー電話：0120-580-130
受付時間：10:00～16:00（年中無休）

◆ドコモショップで契約した場合は、契約した店舗へ直接申告します。
◆ドコモオンラインショップで契約した場合
オンラインショップでの契約の場合の申告理由は、「契約書面が不交付」のみになります。
ドコモのケータイ・スマホ：（局番なし）♯8067
一般電話などから：0120-131-067
受付時間：9:00～18:00（年中無休）

必要な費用

8日以内キャンセルが成立したら、

月額料金（基本料金・バケット定額、割引サービスなど）：契約キャンセルになる前日までの日割り分
利用料金（通話・通信料、コンテンツ使用料など）

の総額の支払が必要になります。

以上のように、まずは8日以内キャンセル受付センターに問合せて、処理方法など詳しく説明を聞くことが大切です。

「8日間キャンセル」の適用条件と手続き方法

auでは、8日間キャンセルという正式名称はないですが、8日以内の契約キャンセルに対応しています。

また、auでは携帯新規契約、機種変更を行った日から8日以内に「電波サポート24」に登録する必要があります。
契約する段階で説明で、しっておきましょう。

au「8日間キャンセル」の適用条件と手続き方法

適用条件

自宅（契約住所など）で電波の繋がりやすさに問題がある場合
新規契約もしくは、異なる通信方式間の機種変更［3G/LTE/VoLTE］

以上のいずれかに該当する方が、8日以内に購入ショップへ申告した回線が対象になります。

申告方法と申告先

自宅（契約住所など）で電波のつながりやすさに問題がある場合、「電波サポート24」へ申告。自宅の訪問調査（自宅のみ）を希望する場合は、申し込みから24時間以内に連絡があります。

au online shopで契約した方は、「お客さまセンター」へ申告。
au電話から：（局番なし） 157 （無料）
一般電話から：フリーコール 0077-7-111 （無料）

必要な費用

auとのキャンセルが成立したら

無料通話以外の国内通話料
国際電話（SMS）の料金
海外での通話料及びパケット通信料
その他、コンテンツなどの回収代行料金

以上の日割り料金分が請求され、キャンセルタイミングによって請求が1ヶ月遅れる場合があります。

ソフトバンク「8日間キャンセル」の適用条件と手続き方法

ソフトバンクでは、8日間キャンセルとして、以下の適用条件に該当する方は、8日以内の契約キャンセルの申告ができます。

適用条件

ソフトバンクとの通信サービス契約を結んだ方
ソフトバンクの店舗やオンラインショップで、端末や付属品を購入した方
ソフトバンクとの個別信用購入あっせん契約、割賦購入契約した方

ただし、商品に破損や付属品の紛失などがあるものはキャンセルできません。

申告方法と申告先

Softbankショップで購入した方は、直接ショップに申告してください。

Softbankオンラインショップで購入した方は、「オンライン専用コールセンター」へ連絡します。
ソフトバンクオンラインセンター
一般電話から：0800-919-5051（無料）
受付時間：9:00～21:00

必要な費用

ソフトバンクとの8日間キャンセルが成立したら、以下の支払いが必要になります。

月額定額料金設定されている料金（基本使用料、付加機能使用料、パケット定額料など）：解除日当日までの日割り分
従量料金（通話・通信料、追加データ料金、コンテンツ料金、国際サービス利用分など）：全額の支払い

以上、携帯キャリア3社の8日間キャンセルの適用条件などをご紹介しました。
まずは、各社の8日間キャンセル受付・コールセンターに問い合せて、その後の対処方法はしっかり聞いておきましょう。

MNP時の「8日間キャンセル」注意点と手続き方法

前項では、ドコモ、au、ソフトバンクでの8日間キャンセルの手続き方法など説明しましたが、MNP（乗り換え）のときの手続きは注意しておきましょう。

各社の注意事項にも記載されていますがMNP（乗り換え）による新規契約の場合、移転先のキャリアで契約解除になっても、自動的に移転前のキャリアへ復帰とはなりません。
例えば、ドコモからソフトバンクへMNPしたとして、ソフトバンクで8日間キャンセルによって契約をキャンセルしても、キャンセルしただけではドコモに自動的に戻らないのです。

そのため、MNP（乗り換え）で移転先のキャリアで8日間キャンセルが成立した場合、次に移転前のキャリアの店舗に出向いて、もともとのMNP転出をキャンセルしてもらう必要があります。