海外SIMカードの入れ替えタイミングは？設定方法も解説
「海外SIMカードの入れ替えタイミングは？」
「入れ替えの設定方法が知りたい」
出張や海外旅行の予定がある方で、上記のようなお悩みを持つ方も多いのではないでしょうか？
海外SIMカードの入れ替えをすれば、海外でも日本国内と同じようにスマホが利用できます。
ただし、海外SIMカードを利用するには事前準備が必要です。
そこで本記事では、海外SIMカードの入れ替えタイミング、準備、設定方法について解説します。
海外旅行前にSIMカードを交換するタイミングを把握しておけば、焦ることなくお得にスマホを使えます。
自分に合ったSIMカードを見つけて、快適な海外旅行・出張を実現しましょう！
目 次
海外旅行や出張の際には『海外SIM』がおすすめ！
旅行や出張などで海外渡航した際にスマホを利用する場合、さまざまな方法が存在します。
その中でも、とくにおすすめなのが海外SIMの利用です。
ここからは、海外SIMの基礎知識や国内のSIMとの違いについて詳しく解説します。
海外SIMの入れ替えタイミングを早く知りたい方は「海外SIM入れ替えの正しいタイミングとは？」をご覧ください。
海外SIMは海外で通話・通信できるSIMカード
「海外SIM」とはその名の通り、海外で通話やデータ通信をおこなうためのSIMカードのことです。
月額契約する国内の一般的なSIMカードと違い、プリペイド式の使い切りタイプが主流です。
また、SIMカードにはいくつかの種類が存在するため詳しく解説します。
SIMカードのサイズは3種類存在する
SIMカードには主に3つのサイズが存在します。
- USIMカード
- microUSIMカード
- nanoSIMカード
現在国内のキャリアなどで取り扱っているスマホはほとんどの場合、nanoSIMに対応しています。
その他のサイズはnanoSIMカードよりも大きく、入らない可能性が高いです。
また、USIMカードやmicroSIMカードの海外SIMを利用する際には、SIMカードの大きさに対応したスマホを用意する必要があります。
入れ替え不要な『eSIM』も増えている
最近では、物理的なSIMカードと違い、スマホ一体型になったeSIMも登場しています。
eSIMはオンライン上で回線契約をしてスマホで設定すれば利用可能です。
物理SIMだと入れ替えの際に紛失のリスクも考えられるため、eSIMにしておくことで、失くしてしまう心配もなく海外でも安心して利用できます。
海外で普段のSIMカードを使うと高額請求に！？
国内で一般的に利用しているSIMカードを海外利用した場合、高額請求になることが多いです。
どのキャリアも、海外でスマホを利用するためのオプションサービスを提供しています。
しかし、データ通信だけでも1日あたり数千円かかったり、国際電話の料金がかかったりするため、数万円以上の請求がかかることもあります。
一方、ahamoや楽天モバイルなど一部の事業者では、海外でも一定のデータ容量まで国内料金と同じ金額で利用可能です。
海外SIMに不慣れな方は、上記のように海外でも国内と変わらない金額で利用できる事業者を検討するのもおすすめです。
海外SIMを利用するメリット
海外SIMを利用することで、海外でも変わらない使用感でお持ちのスマホを利用できるなど多くのメリットが存在します。
それぞれのメリットについて詳しく解説するので参考にしてください。
海外利用時の通信料金を安く抑えられる
海外SIMを契約すれば、海外でスマホを利用した際の通信料金を安く抑えられるでしょう。
国内の一般的なSIMカードを利用した場合は、1日あたり数千円かかる場合も多く、長期滞在した場合にはとてつもない請求になる可能性もあります。
そのため、海外滞在時は海外SIMを利用することで、通信料金を安く抑えられます。
海外SIMはプリペイド式が主流で、勝手に料金が上がることもないので安心です。
現地の通信事業者の電波が使えて快適
海外SIMを利用すると、現地の通信事業者の電波を利用できるため、安定した通信品質が得られます。
外国にいながら、自国と同等の速度でインターネットを使用したり、画像や動画を閲覧したりできます。
そのため、移動しながらでもストレスなくSNSやメール、地図アプリなども利用できるでしょう。
また、プリペイド型であれば料金も把握しやすいため、海外滞在時のスマートフォン利用には、可能な限り海外SIMの利用をおすすめします。
期間・データ容量・プランが自由に選べる
海外SIMの大きな魅力は、自分の滞在日数やデータ利用量に合わせて、最適なプランを自由に選択できることです。
短期旅行者向けの数日間のプランから、数週間や数ヶ月に及ぶ長期滞在者向けのプランまで、幅広いニーズに対応しています。
また、データ容量の選択肢も豊富です。
日常のメッセージングやメールチェックに十分な小容量プランから、動画のストリーミングや重いデータ使用を伴う活動に適した大容量プランまで、利用者のデータ使用量に応じて選択できます。
したがって、海外SIMカードはプランの選択肢の豊富さにより、個々のニーズや予算に合わせて最適な通信環境を提供してくれます。
ポケットWi-Fiをレンタルする必要がない
海外SIMを利用することで、海外渡航者向けのポケットWi-Fiをレンタルする必要がなくなります。
一部の空港やWebサイト上などでは、海外渡航向けのポケットWi-Fiをレンタルしている場合があります。
ポケットWi-Fiをレンタルすれば、スマホとポケットWi-Fiをセットで持ち歩けば海外での通信料金なども気にせず利用できるでしょう。
しかし、ポケットWi-Fiをレンタルした場合、常にスマホとポケットWi-Fiをセットで持ち歩かなければならず、ポケットWi-Fiの充電も気にかける必要があります。
一方、海外SIMであれば、スマホのみで通信できるためかさばらずに済みます。
海外SIMを利用するデメリット
海外SIMは、海外渡航中の携帯料金をお得にできるなど、メリットが多いです。
しかし、少ないながらもいくつかのデメリットも存在します。
デメリットの中には、スマホの電波を拾えないなどの致命的な状況に陥る場合もあるため詳しく解説します。
SIMカード入れ替えや設定に時間がかかる
SIMカードを普段入れ替えることは少なく、入れ替え方を知らない方もいるはずです。
そのため、不慣れな方が海外SIMに入れ替える場合は入れ替え作業に時間がかかったり、設定に時間がかかったりする可能性があります。
海外に行く前にSIMカードの入れ替え方などを練習しておくとスムーズに入れ替えられるでしょう。
もしくは、SIMカードの入れ替えが必要なeSIMに対応した海外SIMを購入するのがおすすめです。
海外SIMとスマホの相性が悪い場合がある
海外SIMを利用する際の一つのデメリットは、スマートフォンとの相性の問題です。
この問題は、特定のスマートフォンが海外SIMカードと互換性がない場合に発生します。
結果、電波の受信が困難になることもあるでしょう。
たとえば、特定のスマートフォンが特定の通信バンドに対応していない場合、その地域の海外SIMカードと互換性がない可能性があります。
また、古いモデルのスマートフォンは、最新の通信規格に対応していないこともあります。
そのため、海外に旅行する前にスマートフォンと海外SIMカードの互換性を確認することが重要です。
多くの海外SIM提供者は対応する機種の一覧を提供しており、これを事前に確認することで、互換性の問題を回避できます。
もし自分のスマートフォンが一覧にない場合、海外用のポケットWi-Fiのレンタルを検討するなど、代替手段を考えましょう。
データ容量を使い切ったらほぼ使えなくなる
海外SIMはプリペイド方式のため、データ容量を使い切ってしまうと使えなくなってしまいます。
海外SIMの中にはデータ容量を使い切ったあとのリチャージに対応しているものも存在しますが、すべての海外SIMで対応しているわけではありません。
また、データ容量を使い切ったあとは低速で通信可能なものも存在しますが、基本的には新しく海外SIMを購入する必要があるため注意しましょう。
海外SIM入れ替えの正しいタイミングとは？
海外SIMに入れ替えるタイミングがわからない方も多いはずです。
海外SIMは入れ替え・設定タイミングを間違えると使える日数が少なくなってしまう可能性があるため、入れ替えのベストタイミングについて詳しく解説します。
入れ替えのタイミングは現地に着いてすぐ
海外SIMへの入れ替えタイミングは、現地に到着してすぐおこなうのがベストです。
なぜなら、事前に日本国内で海外SIMをアクティベーションしてしまうと、その時点から利用開始となってしまうためです。
また、飛行機の中などで差し替えようとすると紛失のリスクがあります。
入れ替える際には現地の空港の落ち着ける場所などで入れ替えるのがおすすめです。
入れ替えるまでは必ず「機内モード」に設定を
SIMカードを入れ替えるまでは、国内向けSIMカードが入ったスマホの設定を「機内モード」にしておきましょう。
機内モードとは、スマホが電波を拾うことを防ぐためのモードです。
機内モードにしておかないと、現地に到着したあとSIMカード入れ替え前に誤って国内向けSIMカードで通信してしまい高額請求になるリスクがあります。
機内モードを設定するのは飛行機に乗る直前がおすすめです。
海外SIMの利用手順・入れ替え方法を徹底解説
海外SIMの利用手順は難しいと感じる方も多いはずです。
とくに不慣れな方だと時間がかかることもあるため、詳しい利用手順や入れ替え方法を解説します。
STEP1：SIMロックを解除しておく
海外SIMを利用する前に必ずSIMロックを解除する必要があります。
SIMロック解除とは、購入した携帯キャリア以外の事業者のSIMカードを挿入した時に電波を拾えるようにするための設定です。
SIMロック解除されていなければ、海外SIMの利用はできません。
SIMロック解除は、各携帯キャリアの会員専用サイトか店頭で手続きできます。
STEP2：海外SIMを購入する
利用用途や欲しいデータ容量などに合わせて、自分に最適な海外SIMを購入しましょう。
主に日本国内で購入する場合と、海外に到着してから購入する2通りの方法があります。
日本国内で購入する場合は、日本国内の事業者が海外渡航者向けの海外SIMを販売しています。
「海外SIM 購入」などと検索すれば出てくるでしょう。
海外で購入する場合は、空港などにあるSIMカードの販売店もしくは、自動販売機型のSIMカード販売店などで購入しましょう。
SIMカードには大きさがあり、自分のスマホのSIMカードトレイのサイズに合わせて選ぶ必要があります。
国内キャリアが販売しているスマホはnanoSIMカードに対応した機種が多いです。
また、海外SIMによっては対象国が限られていることもあるため要チェックです。
滞在期間にもよりますが、1〜2週間程度であれば6〜10GBほどのデータ容量があればLINE電話やチャットを使った連絡などは問題ないでしょう。
海外SIMはデータ容量を使い切った際に使い物にならなくなってしまうため、データ容量を大きく消費する動画視聴などの用途はできる限り控えるのがおすすめです。
STEP3：海外SIMをスマホに挿入する
無事に海外SIMを購入できたら、スマホに挿入します。
挿入タイミングとしては「現地に到着してから」です。
紛失防止のために、落ち着ける場所に移動してから海外SIMへ入れ替えましょう。
STEP4：APN設定・初期設定をする
機種によっては、海外SIMを挿入するだけでは動作しない場合があります。
とくに、古い機種の場合はAPN設定が必要になる可能性があるでしょう。
APN設定とは、挿入したSIMカードで電波を受信するために必要な設定のことです。
APN設定は、海外SIMによって設定方法が異なるため、必ず購入する海外SIMのホームページなどから設定手順を確認しておきましょう。
また、eSIMを利用する場合は「プロファイル」と呼ばれる、海外SIMの契約情報が記録された設定を読み込む必要があります。
多くの場合は、eSIM型の海外SIMを購入した際に、メールなどでQRコードが送られてくるため、読み取りして設定します。
QRコードさえ読み取りできたら、画面の記載に沿って進めるだけなのでかんたんです。
海外旅行や出張でおすすめの海外SIMを厳選
海外旅行や出張などで海外SIMを選ばなければならない時に、どの海外SIMを選べば良いかわからない方もいるでしょう。
とくに、海外SIMを使ったことがない方も多いため、選び方を間違えるとうまく使えなかったり通信品質が悪かったりします。
この章では、知名度があり安心して利用できる海外SIMを2社ご紹介します。
おすすめ①AIS「SIM2Fly」
画像引用：AIS「SIM2Fly」
AIS「SIM2Fly」は、タイの通信会社AISが提供する国際ローミング対応のプリペイドSIMカードです。
このSIMカードは、日本を含む世界142か国で使用可能であり、特に複数の国を訪れる旅行者にとって非常に便利です。
安価なデータ通信料金で、日本やシンガポール、アメリカ、ヨーロッパなどデータプランが高価な国々でも利用できます。
ただし、このSIMカードはネット通信専門であり、通話を利用する場合は別途トップアップが必要となります。
そのため、海外でデータ通信を主に利用する人におすすめです。
AIS「SIM2Fly」の主なサービス内容は以下のとおりです。
| Asia and Australia | Global | |
| SIMタイプ | 「標準」「micro」「nano」 | |
| 高速データ容量 | 6GB | |
| インターネット通信 | 利用可能期間内は高速データ容量 データ容量超過後も低速で使い放題 |
|
| 利用可能期間 | 10日間 | 15日間 |
| 対象国・地域数 | アジア＆オーストラリアの31か国 | 世界142か国 |
| 販売価格 | THB 399 （約1,683円） | THB 899 （約3,792円） |
おすすめ②a2network「TRAVeSIM」
画像引用：a2network「TRAVeSIM」
TRAVeSIMは、8日間／6GBで1,980円（非課税）から利用できるなど、短期滞在者向けのプランも用意されている海外SIMです。
世界140か国で利用できるため、主要な国であれば安心して利用できます。
eSIMで提供しているため、入れ替えが面倒で紛失のリスクもあるSIMカードの入れ替えも必要ありません。
海外SIMは、海外の事業者が販売していることが多く、公式サイトも外国語表記がほとんどです。
しかし、TRAVeSIMは日本語にも対応しているため安心して契約できます。
TRAVeSIMの主なサービス内容は以下のとおりです。
| ASIAプラン | GLOBALプラン | |
| SIMタイプ | eSIM | |
| 高速データ容量 | 6GB | |
| インターネット通信 | 利用可能期間内は高速データ容量 データ容量超過後も低速で使い放題 |
|
| 利用可能期間 | 8日間（192時間） | 15日間（360時間） |
| 対象国・地域数 | 30の国と地域 | 全世界140の国と地域 |
| 販売価格 | 1,980円（非課税） | 3,980円（非課税） |
おすすめ②GLOCALNET「Glocal eSIM」
画像引用：Glocal eSIMは日本の会社が提供しているため、公式サイトが日本語対応している数少ない海外SIMの一つです。
60か国以上の国と地域で利用でき、渡航先によって利用したいプランを選ぶ方式です。
10〜15日間の短期滞在者向けプランが主流ですが、それ以上の期間利用できるプランも存在します。
eSIMでの提供なので、SIMカードの入れ替えは必要ありません。
また、データSIMなので音声通話はできません。
LINE電話などで対応する必要がある点に注意しましょう。
Glocal eSIMの主なサービス内容は以下のとおりです。
| SIMタイプ | eSIM |
| 高速データ容量 | 5GB〜無制限 ※国によって異なる |
| インターネット通信 | 利用可能期間内は高速データ容量 データ容量超過後は新規購入が必要 |
| 利用可能期間 | 3〜30日間 ※国によって異なる |
| 対象国・地域数 | 60の国と地域 |
| 販売価格 | プロファイル発行料：770円（税込） 3,180〜12,960円（税込） ※国によって異なる |
海外simに関するよくある質問
海外SIMを契約する際によくある質問をピックアップしました。
質問の中には、海外から帰ってきた際のSIMカードの扱い方など重要な内容も含まれるため、ぜひ参考にしてください。
海外SIMカードを使うとLINEはどうなる？
海外SIMを利用している際でも、基本的にLINEは利用できます。
LINEはデータ通信を利用しているため、海外SIMに入れ替えたあとでも問題なくメッセージのやり取りやLINE電話での連絡が可能です。
ただし、中国などネット検閲を設けている国ではLINEなどのサービス利用のために特殊なプランへの申し込みが必要な場合があります。
帰国時の海外SIMカードの入れ替えのタイミングは？
海外から日本に帰国した際に国内向けSIMカードに入れ替えるタイミングも、到着してからで問題ありません。
帰国したら、海外同様に紛失のリスクを想定して落ち着いた場所で国内向けSIMカードに入れ替えましょう。
飛行機に搭乗する前や飛行機の中で入れ替えてしまうと、誤って海外にいるタイミングでデータ通信してしまい、高額請求される場合があるため注意しましょう。
海外SIMカードは帰国後に捨てても良い？
海外SIMは帰国したあと捨ててしまっても問題ありません。
海外SIMは日本に帰国したあとでは利用する意味がないからです。
第三者に利用されないために、ハサミで切るなどの方法で処分しましょう。
海外ローミングのご利用はモバシティにお任せ
海外SIMは海外の事業者が取り扱っていることも多く、サポート面に不安を感じたり、購入が難しいと感じたりする方も多いはずです。
「海外でも安心して利用したい」「もっとかんたんに海外で利用する方法はないの？」とお悩みの方は携帯電話の販売代理店「モバシティ」へご相談ください。
モバシティはソフトバンク公認の販売代理店です。
ソフトバンクは海外で快適に利用するために「アメリカ放題」や「海外あんしん定額」などの海外向けサービスを提供しています。
また、モバシティをご利用いただくことでお得なキャンペーンが受けられる可能性もあります。
専門スタッフがお客様の利用目的などに合わせて最適なご提案をいたしますので、海外でスマホを利用する予定のある方はお早めにモバシティへご相談ください。
まとめ
海外でスマホを利用する際の注意点を以下にまとめました。
- 利用したいスマホがSIMロック解除されているか確認しておく
- 飛行機に乗る前に必ずスマホを「機内モード」にしておく
- 現地に到着してから落ち着ける場所でSIMカードを挿入する
- 帰国の際も到着してから国内向けSIMカードに入れ替える
上記のポイントはとくに意識する必要があります。
場合によっては海外SIMを挿入しても利用できなかったり、高額請求が来たりする原因につながります。
海外でスマホを利用できない場合は不便なだけでなく、緊急時に連絡が取れなくなるなどリスクが発生するため注意しましょう。
海外でも安心してスマホを利用するなら、携帯電話の販売代理店「モバシティ」へ一度ご相談いただくのがおすすめです。
モバシティでは、面倒な海外SIMへの入れ替えなしで安心して利用するためのサポートをいたします。
海外でも安心して利用するために、専門スタッフが丁寧にサポートいたしますのでぜひご検討ください。
